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| 『佛教福祉』再考=『佛教福祉』再考 | ||
| 作者 | 三友量順 (著)=Mitomo, Ryojun (au.) |
|---|---|
| 出處題名 | 中華國際佛學會議實錄(第3屆):人間淨土與現代社會: = The Record of Chung-Hwa International Conference on Buddhism(3rd): The "Earthly" Pure Land and Contemporary Society |
| 出版日期 | 1998.02 |
| 頁次 | 142 - 143 |
| 出版者 | 法鼓文化出版社=Dharma Drum Culture |
| 出版者網址 | http://www.ddc.com.tw |
| 出版地 | 臺北市, 臺灣 [Taipei shih, Taiwan] |
| 資料類型 | 會議論文=Proceeding Article |
| 使用語言 | 日文=Japanese |
| 附註項 | 中日文提要; 中文論文提要:頁124-125. |
| 關鍵詞 | 三友量順; Mitomo, Ryojun; 佛教福祉; 福祉; Hita; 慈悲; 真實; Satya |
| 摘要 | 近代社會における制度としての位置づけがなされる以前から﹑福祉の思想は宗教と深く結についていた. 相互扶助にせよ慈善にせよ﹑福祉はいわば「他者をおもいやる」ことの出來る人間性にもとづく行為であった. 西洋社會における自然科學の發達が﹑そ`れまでの宗教的な教養による固定的な世界觀からの脫劫に基づくものであったとしても﹑いつの時代にも人間性の回復は﹑宗教と密接な關係を有してきた. インド學 佛教學においでも﹑福祉の思想は重要な意味を有している. 佛教福祉は﹑佛教思想にもとづいて﹑福祉を學問的に體系化することにより﹑實踐面のうらづけとなる﹑普遍的な福祉の精神の高揚に貢獻できえるものである. 從前の唯物的な價值觀が見直されつつある今日﹑イデオロギー的立場を超えて﹑福祉の精神を﹑あらためて問い直す必要があると考えるのである. 精神なき福祉は﹑人間としての尊嚴までも損なってしまう恐れがあるからである. 「福祉(福利)」の語は﹑中國の古典や佛教語に由來する. 福祉という漢字は本來﹑宗教的な意味を有していた. 福祉を宗教的に捉える考え法は﹑佛教語としての「福利」の原語 punya や welfare と英譯されるサンスクット語 hita の語にも共通する. 「福祉」を表すことばは﹑アジア諸國ではほぼ共通している. ブータン王國のゾンガ語では福祉を意味することばにphen-deという語がある. それは making happiness through benefiting others 「他者に利益を与えて幸せにする」という意味を持つ. Phen-de はかれらの使用するチベット文字のローマ字表記では phan-bde となるが意味が同じで﹑この語はサンスクリット語の hita に相當する. 福祉と譯されるべき hita の語は﹑佛典ではしばしば為格 (Dative) の形で表現されている. それを現代語譯をすれば「福祉の為に」ということになる. 但し﹑佛典に登場する福祉の對象は「ひと」に限定されない. すべての「生きとし生けるもの (pranin) の」ということである. 「すべての生きとし生けるものの福祉の為に」という思想が﹑佛教を貫いている. あらゆる生類にたいする哀念のこころは﹑西洋の宗教には無かった「動物愛護」の精神にも及ぶ. 一切に生類を憐れむという﹑この精神はインドではマウリヤ王朝のアショーカ王 [在位 前268-232] の政治理念のなかにも表明された. 福祉は近代社會におけるこれまでの獲得すべき福祉から﹑われわれが相互に平等の人間として「他者を思いやる福祉」へと展開してゆくところに﹑これからの福祉の目指す道標があろう. この意味での福祉は﹑すでに宗教的行為としても﹑あるいは社會の善き慣習として傳えられてきたものの中にも見出せた. こころや精神の向上によって社會の福祉はよりよいものとなる. 古代のインド人たちは﹑人間が他の動物と異なる所以を﹑「(正しく)考える (正しく)信ずる (正しく)尊敬する」ことが出來るからであると考えた. ひと (manusya) を表すサンスクリット語の語根 man には﹑そうした意味があるのである. 二十一世紀には﹑福祉が﹑地域社會から更には國家を越えて世界の福祉へと目が向けられることであろう. 福祉の精神なくしては﹑世界の抗爭 對立は無くならない. この場合の「福祉」は﹑根本のことわり ひとためをはかるという意味の「宗教」に置き換えることができよう. 福祉の精神は﹑真の宗教の目指すところであり﹑佛教の根本精神でもある. 7~8世紀の大乘の學僧シャーンティ デーヴァは「他者と自己と [の立場] を置き換えてみる (paratma-parivartana)」ことこそが﹑佛教の最高の教えであるとした. 先進諸國では﹑すでに歲出抑制のために﹑既得の權益にも行革のメスを入れる方向に動いているということが報道されている. やがてどの國の福祉政策も﹑そうした方向を取らざるをえないであろう. 社會において保障される福祉を支えるのは﹑我我の義務である. 行政改革によって保障が見直されたとしても﹑福祉を支えるという義務感が﹑「慈悲」や「利他愛」のこころに裏付けられれば﹑制度 行政でまかないえない今後の社會福祉を支えることができると考えるのである. |
| ISBN | 9578473567 |
| 點閱次數 | 304 |
| 建檔日期 | 2000.12.05 |
| 更新日期 | 2015.08.11 |
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